現代社会が抱えるアレルギー問題に着目
昨今の住宅は、年間を通して最適な温度で生活が送れるよう、
気密性が向上しています。
気密性の向上とともに室内の湿度も高くなり、
ほこりや結露が発生しやすくなっているため、
ダニやカビなどの微生物にとっても、
繁殖しやすい環境となっております。
このダニやカビなどの微生物は
ぜんそくやアトピーなどアレルギー発症の
大きな原因の一つと言われています。
また、この気密性の高さは、
シックハウス症候群の原因といわれる
ホルムアルデヒドなどの化学有害物質による空気汚染を
もたらすとも言われています。
ホルムアルデヒドは建材や壁紙の接着剤以外にも
家具、家電製品やパソコンなどの日用品にも使用されている化学物質です。
日本では古くから室内環境の汚染を防ぐ塗壁材が使用されてきました。
それが『漆喰(しっくい)』です。
漆喰はこのような現在の住環境における
室内の空気環境を改善する効果があります。
一般的な「漆喰」の6つの長所
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- 環境や身体に優しい
- 漆喰は、地球温暖化の主原因である二酸化炭素(Co2)及びシックハウス症候群の原因の一つであるホルムアルデヒドも吸着してくれるので身体にも優しい素材と言われています。
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- 優れた耐久性
- 漆喰の耐久性は強く、長期間にわたって使えます。施工後、年月を経るにしたがい空気中の二酸化炭素と化学反応し徐々に硬化し石化していきます。劣化することなく年々時間と共に割れにくく耐久性が増していきます。
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- 夏涼しく冬暖かい
- 漆喰は多孔質構造で、断面が呼吸し続けます。真夏の大気温度が高い際は壁面に受けた熱を放熱し、真冬の大気温度が低い際は蓄熱します。省エネ効果にも期待できます。
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- 調湿作用
- 漆喰は、高温多湿な日本の気候風土に適しています。内壁材は吸放湿性能が高く、室内の湿気を吸収してくれるので、室内の調湿に大変効果的です。
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- カビにくい
- 漆喰は、強アルカリ性で調湿効果に優れているため、カビや細菌の発生を抑えやすくすると言われています。土蔵内の古文書などの保存状態がよいのも、この漆喰の効果と言われています。
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- 消臭効果
- 漆喰は、生ごみから発生する悪臭ガスの消臭は難しいとされていますが、消臭効果にも優れており、1日で最大約90%の消臭減少率と言われております。